プレオルソとは
プレオルソとは、子どもの歯列矯正に使用される「筋機能トレーナー」の一種で、成長期の口腔機能を改善しながら歯並びや噛み合わせを整えるためのマウスピース型装置です。プレオルソは、日本で開発された矯正装置で、特に3~10歳程度の子どもに適しています。
プレオルソの目的
1.歯並びの改善
出っ歯(上顎前突)や反対咬合(受け口)、開咬(前歯が噛み合わない状態)などの
軽度中程度の不正咬合を
改善します。
2.口腔周囲筋の機能訓練
口唇や舌、頬などの筋肉バランスを整え、不良習癖(口呼吸、舌突出癖、指しゃぶりなど)を改善します。
3.顎の成長誘導
成長期の子どもの顎の発育を正常な方向に導き、将来的な歯並びや噛み合わせの安定を図ります。
4.鼻呼吸の促進
マウスピースを装着することで、自然と鼻呼吸を促し、口呼吸を改善します。
プレオルソの特徴
1.取り外し可能な装置
固定式の矯正装置と異なり、食事や歯磨きの際に簡単に取り外すことができます。
2.使用時間が短い
基本的には1日1~2時間の装着と、就寝中の使用が推奨されているため、生活への負担が比較的少ないです。
3.柔らかい素材
子どもの口腔内に優しい柔らかい素材で作られており、装着時の違和感が少ない。
4.費用が比較的安価
従来の固定式矯正装置と比べて、費用が抑えられる場合が多い。
メリット・デメリット
メリット
- • 子どもの成長を活かし、自然な形で歯並びや噛み合わせを改善できる。
- • 不良習癖を早期に改善し、将来の矯正負担を軽減できる。
- • 痛みや違和感が少なく、子どもが比較的
受け入れやすい。
デメリット
- • 子どもの協力が必要であり、装置の装着時間が守られないと効果が出にくい。
- • 重度の不正咬合や骨格的な問題には
対応できない。 - • 装着開始時に違和感を訴えることがある。
適応症例
- • 軽度の出っ歯(上顎前突)
- • 軽度の受け口(反対咬合)
- • 軽度の開咬
- • 口呼吸や舌突出癖などの不良習癖
を伴う症例